行動計画の目的と基本的な流れ

行動計画とは、大まかにいうと看護師の1日のスケジュールであり、しなければならないことをまとめたものをいいます。この行動計画には、「行わなくてはならないタスクを明確化する」という目的があり、これによりタスクの優先順位を正確に判断できたり、タスクのし忘れを防いだりすることができます。

行動計画を書く際、基本的に以下のような手順で行います。

まず行うのが行動目標を決めることです。この目標は患者さんの状態を踏まえて考えます。たとえば、前日リハビリを行った患者さんがリハビリ後に疲弊している様子を感じ取ったら、翌日の目標として「リハビリ後は休憩時間を取り患者さんを休ませる」「状況を見ながらコミュニケーションして情報収集する」という形で行動の予定を立てるような流れになります。

そして次に、スケジュールを書くことになります。予め決まっている診察や検査などの予定を最初に記載し、その後に自分の行動予定を書き込みます。内容は、「いつ」「何のために」「どの程度」「何に気をつけるのか」という点に着目し、具体的に記すことが大事です。また、予定を書き込む際に最優先事項として記したいのが時間指定があるもの。特に時間がかかるものを先に配置し、その間を埋める形になります。

最後に行うのが、重複したタスクの優先順位を決めることです。この場合、時間指定があるかどうかだけではなく、患者さんの状態も考慮して決めることが重要です。重症度が高かったり、急変などのリスクがあるかどうかを目安に優先順位を決めましょう。もし判断に迷う時は、先輩看護師に相談してみると良いでしょう。当記事で触れた、行動計画のコツを包括的にまとめたサイトを発見したので、一緒に添付しておきます→もう二度と悩まない行動計画の立て方